空室が続くマンション投資|原因の見つけ方と今すぐできる対策5選

空室が続くマンション投資|原因の見つけ方と今すぐできる対策5選

この記事の3行まとめ

  • 空室が長引く原因は管理会社の動きと募集条件にある
  • 費用ゼロから始められる対策と、投資が必要な対策を分けて考える
  • 管理会社の変更は、明確な判断基準をもとに決断する
目次

マンション投資の空室対策を探している方は、毎月のローン返済を自分の給料で補填しているのではないでしょうか。管理会社に「募集しています」と言われても、空室が何ヶ月も続くと、「何をすれば埋まるのか」と焦りも出てくるでしょう。

実は、空室が長引く物件には共通した原因があり、対策にも明確な優先順位があります。本記事では、費用ゼロから実践できる空室対策5選を、コストと効果の観点から解説します。

マンション投資の空室対策|管理会社に任せるだけでは埋まらない理由

チェックマーク、空室対策と積み木に書いて並べてある。
積み木の上に家の形をしたものが置いてある写真

マンション投資の空室対策で多くの投資家が陥るのが、「管理会社が動いてくれているはず」という思い込みです。しかし、管理会社は投資家の物件だけを抱えているわけではありません。

管理会社の担当者が複数の物件を掛け持ちしている状況では、積極的に動いてもらうために投資家からの働きかけが欠かせないのです。空室を解消するための第一歩は、「なぜ埋まらないのか」という原因を正確に把握することにあります。

空室が長引く物件に共通する3つの原因

長期空室には共通する要因があります。それは次の3つです。

  • 募集条件が周辺相場とずれている
  • 仲介会社への露出が少なく、内見数そのものが少ない
  • 物件の差別化ポイントが管理会社・仲介会社に伝わっていない

仲介会社の担当者は、日々多くの物件情報を扱っています。投資家の物件に「選ばれる理由」がなければ、入居者に紹介する動機が生まれません。「設備が普通で、立地も普通」という物件は、他の物件に埋もれてしまうのです。

管理会社の「動き」を見極めるチェックポイント

管理会社に任せているからといって、何もしなくていいわけではありません。定期的に状況を確認し、管理会社が適切に動いているかを見極める視点が必要です。以下の4点を管理会社に問い合わせてみましょう。

  • 募集をかけている仲介会社の数:10社以上が望ましい
  • 直近1ヶ月の内見件数:月2件以上なければ要確認
  • ポータルサイトへの掲載状況:SUUMOなど主要3サイトに掲載済みか
  • 物件写真の枚数・品質:10枚以上かつ明るい写真が使われているか

この4点を確認するだけで、管理会社の動きの質がおおよそ把握できます。内見数が月1件以下であれば、募集の露出が不十分な状態です。まずこの数字を把握することが、空室対策の出発点といえます。

今日から動ける空室対策5選|費用と効果で優先順位をつける

優先順位を階段に棒人間が1〜5まで並んでいる写真

空室対策には、費用ゼロで試せるものから数十万円の投資が必要なものまで幅広くあります。大切なのは、費用と期待できる効果のバランスを見ながら、優先順位を決めて動くことです。以下の5つを、コストが低い順に並べています。

まず費用をかけずに試せる対策から始め、それでも改善しない場合は次に進む流れが基本です。

①費用ゼロで試せる募集条件の見直し

募集条件の見直しは、費用をかけずに今日から動ける空室対策です。まず確認すべきは、自分の物件の家賃が周辺相場に対して適正かどうかです。

SUUMOやHOME'Sで同じエリア・同程度の築年数・間取りの物件を5〜10件確認し、家賃の中央値と比較してみます。もし自分の物件が相場より5,000円以上高ければ、家賃を下げるか、礼金をなくすなど初期費用を抑えることを検討しましょう。

初期費用の負担を軽くするだけで、問い合わせ数が増えるケースは少なくありません。

②仲介会社への働きかけで客付け力を上げる

内見数を増やすには、仲介会社の担当者に「この物件を紹介したい」と思ってもらう必要があります。仲介会社の担当者が物件を紹介するかどうかは、手間の少なさと印象の強さで決まります。

たとえば、鍵の受け渡し方法を見直すだけで変わることがあります。現地にキーボックスを設置し、担当者が管理会社に鍵を取りに行かなくていい状態にするだけで、案内件数が増えた事例があります。

あわせて、管理会社を通じて広告料を家賃の1〜2ヶ月分に設定すると、担当者の動機づけになります。

③設備・内装改善で「選ばれる部屋」に変える

募集条件の調整や仲介会社への働きかけで内見数が増えた場合、次に問われるのが部屋の印象です。内見した入居者が「ここに住みたい」と思えるかどうかは、設備と清潔感によって左右されます。費用対効果の観点では、大規模なリノベーションよりも部分的な改善が有効なケースが多くあります。

具体的には次のような対策が挙げられます。

  • 壁紙の一部張り替え(アクセントクロスで印象を変える)
  • 室内清掃・ハウスクリーニングの実施
  • 宅配ボックス・無料Wi-Fi環境の導入

改善にかける費用対効果の目安を示すと、次のようになります。

改善内容目安費用期待できる賃料上昇
ハウスクリーニング3〜5万円変化なし(内見印象が改善)
アクセントクロス張り替え10〜20万円1,000〜3,000円
宅配ボックス設置15〜30万円2,000〜5,000円
無料Wi-Fi導入月3,000〜5,000円2,000〜3,000円

工事前に管理会社へ「この改善で賃料はいくら上がりますか」と確認する習慣をつけると、無駄な出費を防げます。

④入居対象を広げて入居者の母数を増やす

入居対象を広げることも、費用をかけずに空室を解消する手段のひとつです。たとえば、外国籍の方を受け入れる条件に変更すると、外国人専門の仲介会社にも募集を依頼できるようになります。

在留外国人数は近年増加傾向にあり、入居者の母数を広げる効果が期待できます。あわせて、ペット可・楽器相談可・二人入居可など、入居条件を一部緩和するだけで問い合わせが増えることがあります。管理会社に「どの条件を緩和すれば反響が増えますか」と聞いてみるのが、判断の近道です。

⑤管理会社の変更を検討すべき判断基準

上記の対策を管理会社に依頼しても動きが変わらない場合、管理会社の変更を検討する段階です。変更の判断基準として、次の状況がひとつでも当てはまるなら、切り替えを真剣に考えるべきです。

  • 空室が3ヶ月以上続いているのに内見数の報告がない
  • 募集をかけている仲介会社が5社未満
  • 家賃や条件の見直し提案を一切してこない
  • 連絡を入れても返信に2〜3日かかる

管理会社を変える際は、現在の管理委託契約の解約条件を事前に確認してください。多くの場合、解約予告は1〜3ヶ月前が必要です。

次の管理会社を選ぶときは、「自社で仲介店舗を何社運営しているか」「複数の仲介会社に一斉に募集をかけてくれる体制かどうか」の2点を必ず確認しましょう。

まとめ|空室対策は優先順位と行動の速さが決め手

積み木にまとめと書いてある写真

マンション投資の空室対策は、費用をかけることよりも「何から手をつけるか」の順序が重要です。まず内見数と募集状況を数字で把握し、次に費用ゼロの条件見直しと仲介会社への働きかけを試しましょう。

それでも改善しなければ、設備投資や管理会社の変更を検討するという流れが、遠回りに見えて最も確実な道です。空室が続くほど機会損失は積み重なります。今日確認できることから、一歩踏み出しましょう。

クラウド管理編集部
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