この記事の3行まとめ
- 築10〜20年が価格と融資のバランスで狙い目
- 築年数だけでなく管理状態の確認が必須
- 新耐震基準(1981年6月以降)の物件が安心の目安
「中古マンション投資を始めたいけれど、築何年の物件を選べばいいのだろう?」築5年と築25年では価格に数百万円の差があり、どこを基準にすべきか迷う方は少なくありません。
築年数次第で、利回りや融資の条件、修繕リスクまで大きく変わります。
この記事では、築年数帯ごとの特徴と、見落としやすいチェックポイントをわかりやすく整理します。
マンション投資の築年数は何年が狙い目?年数帯ごとに特徴を比較

マンション投資でバランスがよいのは、築10〜20年の物件です。
新築時よりも価格がしっかり下がっているうえ、家賃も安定しやすい時期です。融資条件も比較的有利になりやすいでしょう。
とはいえ、投資の目的や資金力によって狙い目の築年数は変わります。「利回り重視か」「安定収入が目的か」をはっきりさせたうえで、年数帯ごとの特徴を見ていきましょう。
築年数で価格や利回りはどれくらい変わる?
中古マンションの価格は、築年数が進むほど下がるのが一般的です。
国土交通省の「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」によると、おおまかな目安は以下のとおりです。
| 築年数 | 価格(新築比) | 利回り傾向 | 融資期間の目安 | 修繕リスク |
| 築10年未満 | 約70〜80% | 低め(4〜5%) | 最長約37年 | 低い |
| 築10〜20年 | 約50〜60% | 中程度(5〜7%) | 約27〜37年 | やや高い |
| 築20年以上 | 約30〜40% | 高め(7%〜) | 約17年以下 | 高い |
築20年を過ぎると価格の下がり方が緩やかになり、それ以上は大きく値下がりしにくくなります。利回りだけを見ると築古のほうが有利に映りますが、空室リスクや修繕費まで含めた判断が欠かせません。
初めてのマンション投資なら、価格と入居ニーズのバランスがとれた築10〜20年が有力な選択肢です。
引用:国土交通省「中古住宅流通、リフォーム市場の現状」
融資条件と修繕リスクは築年数でどんな差が出る?
築年数が10年違うと融資期間に最大20年の差が出ます。
融資期間が短いほど月々の返済額が膨らみ、手元に残るお金が減ってしまう点に注意が必要です。
修繕リスクも築年数に比例して高まります。
マンションの大規模修繕はおよそ12年周期で行われるため、築20年前後では2回目の修繕が近い時期にあたります。購入前には修繕積立金の残高と過去の工事履歴を確かめ、追加費用が発生しそうかどうかを見極めておきましょう。
融資期間と修繕リスクの両面から見ても、十分なローン期間を確保しつつ修繕履歴も確認しやすい築10〜20年が手堅い選択肢となります。
築年数だけで選ぶと失敗する?見落としやすい2つの確認ポイントとは?

築年数は重要な判断材料ですが、それだけで物件の良しあしは決まりません。
同じ築20年でも、管理が行き届いた物件と放置された物件とでは、資産価値にも入居率にも大きな差が生まれます。
物件を選ぶときには、築年数に加えて以下の2点を必ずチェックしましょう。
築年数が経った物件の管理状態と修繕履歴はどこを見る?
一番手軽なのは、現地で共用部を自分の目で確かめることです。
エントランスやゴミ置き場の清掃状態、掲示板の整理具合から、管理レベルはおおよそつかめます。
併せて、以下の項目を不動産会社を通じて確認しましょう。
- 「長期修繕計画書」の有無と今後の修繕スケジュール
- 過去の修繕履歴(どの工事がいつ実施されたか)
- 修繕積立金の残高(不足していると追加徴収のおそれあり)
- マンション全体の入居率(90%以上が目安)
現地の印象と書類の数字を照らし合わせると、物件の管理レベルをより正確に判断できます。
築年数が経った物件の耐震基準はどう調べる?
1981年6月に建築基準法が改正され、震度6強〜7の地震にも耐えられる設計が義務づけられました。これが「新耐震基準」と呼ばれるものです。
調べ方は、建築確認の申請日が1981年6月1日以降かどうかを確認するだけです。
「確認済証」や登記情報から読み取れるので、不動産会社に依頼すればすぐにわかります。
新耐震基準を満たす物件は、融資審査でも有利になる傾向があり、投資マンションを選ぶうえで最低限押さえておきたい条件です。
よくある質問(FAQ)|マンション投資の築年数に関する疑問
Q.築30年を超えても融資は受けられる?
A.受けられるケースは少なくありません。RC造の法定耐用年数は47年のため、築30年でも残り17年ぶんの融資枠を設定できる金融機関があります。とはいえ、借り手の年収や物件の立地によって条件は変わるため、複数の金融機関に相談するのがおすすめです。
Q.投資マンションの売り時は築何年?
A.大規模修繕の直前にあたる築10〜11年や築22〜23年ごろが、ひとつの目安です。修繕後は積立金の値上げが行われやすく、買い手から見ると負担感が増します。修繕前のタイミングで売り出すほうが、スムーズに買い手が見つかりやすいでしょう。
Q.築古マンションはあと何年もつ?
A.RC造マンションは、適切に管理されていれば60年以上もつといわれています。国土交通省の調査では、RC造の平均寿命は68年との報告もあります。法定耐用年数の47年はあくまで税法上の区切りであり、建物の物理的な寿命とは別ものです。
引用:国土交通省「中古住宅流通促進・活用に関する研究会」報告書
まとめ|築年数と管理状態の両面で判断しよう

マンション投資で失敗を避けるには、築年数だけに目を向けないことが大切です。
価格と融資のバランスでは築10〜20年が狙い目ですが、管理状態や修繕履歴次第で物件の価値は大きく変わります。
特に初めての投資では、利回りの高さだけに惹かれて築古物件を選ぶと、修繕費や空室リスクに悩まされがちです。
反対に築浅にこだわりすぎると、価格が高く融資の負担が大きくなりかねません。
築年数の特徴を踏まえつつ、管理体制と耐震基準までを総合的に見極めることが堅実な投資への近道です。
まずは気になる築年数帯の物件情報を集めるところから始めてみましょう。