「次の物件を購入したいのに融資が通らなかった」「前回はスムーズだったのに、今回は否決されてしまった」
不動産投資を続けていると、こうした経験をするオーナーは少なくありません。
しかし、否決されたからといって、銀行に嫌われたわけでも、投資家として失格になったわけでもありません。
融資が通らないときには、必ず理由があります。
そしてその多くは、不動産ローンならではの審査ポイントに引っかかっているだけです。
この記事では、マンションオーナーが融資に落ちてしまう主な理由を整理していきます。
この記事の3行まとめ
- 融資が通らないのは、物件や数字のどこかに返済リスクがあると判断されるから
- 担保評価・収益計画・返済比率・申告内容など、複数の要因が重なって否決される
- 落ちたのには必ず理由があり、まずは原因を知ることが最初の一歩
自分がなぜ融資に通らなかったのか、原因を知るための参考にしてください。
多くの場合、いくつもの理由が少しずつ重なっている

融資が通らないとき、原因が一つだけというケースは多くありません。
担保評価がやや低く、収益計画が楽観的で、返済比率も高めといった 小さなマイナス要因が重なった結果、否決に至ることがほとんどです。
そのため、「この物件が悪かった」と単純に判断するのではなく、オーナー自身の属性や既存ローンの状況、物件の将来性、申告内容などを 全体で見直す視点 が重要になります。
最新の融資トレンドは? | 不動産投資オーナーが知っておくべき資金計画のコツ
マンションオーナーの銀行融資が通らない理由

マンションオーナーの融資が通らない理由は、物件や数字のどこかに返済リスクがあると判断されるためです。
銀行は複数の観点から総合的に審査を行うため、思わぬポイントが否決につながることもあります。
ここでは、審査で特に見られやすい理由を整理して解説します。
銀行の担保評価より融資希望額が大きい
マンションオーナーの融資が通らない理由として多いのが、銀行の担保評価と購入価格の差です。
銀行は「返済不能時にいくら回収できるか」という視点で物件を評価するため、築年数や立地、修繕状況によっては評価額が購入価格を大きく下回ることがあります。
購入価格に対して担保評価が低い場合、評価を超える部分がリスクと判断され、融資は慎重になる可能性が高いです。
オーナーにとっては魅力的な物件でも、銀行からは回収リスクが高いと見なされ、否決につながるケースがあります。
想定賃料や収益計画が現実的ではない
融資審査では、賃料収入だけでなく、管理費や修繕積立金、税金、空室リスクまで含めて返済余力が確認されます。
最高賃料や満室前提の計画は、数字上は問題がなくても、現実性に欠けると判断されやすくなります。
銀行が重視するのは「想定より状況が悪化しても返済できるか」という点です。
収益計画が楽観的すぎる場合、その時点で評価が下がり、融資が通らない原因になります。
既存ローンが多く、返済比率が高くなっている
複数物件を保有しているオーナーほど、返済比率は厳しく見られます。
自宅ローンや投資用ローンが重なり、返済負担が高い状態では、将来のリスクが大きいと判断されやすくなるのです。
オーナー自身は問題なく運用できていると感じていても、銀行からは少しの収支悪化で返済が厳しくなる状態に見えることがあります。
自己資金が少なく、フルローン前提になっている
自己資金をほとんど入れずに購入するフルローン前提の計画は、銀行にとってリスクが高く映ります。
空室や想定外の修繕が発生した場合に耐えられる余力が見えないと、返済が行き詰まりやすいと判断され、融資が通りにくくなるでしょう。
自己資金の多寡そのものよりも、どこまでリスクを共有できるかが評価されます。
確定申告と実際の運用が一致していない
節税目的で減価償却や経費計上を進めた結果、申告上は赤字が続いているケースもあります。
しかし銀行からすると、申告内容と実態が一致していないと収益力が判断しづらくなり、融資判断は慎重になります。
数字が複雑になるほど、運用の安定性に疑問を持たれやすくなります。
税金や保険料の滞納が見られる
固定資産税や住民税、法人の場合は消費税や社会保険料の滞納があると、金額に関係なく大きなマイナス評価になります。
基本的な支払いが遅れていると、資金管理に不安があると判断され、返済リスクが高いと見なされやすくなります。
修繕計画や管理体制に不安がある
銀行は物件の現在価値だけでなく、将来の維持管理も重視します。
修繕積立金が不足していたり、大規模修繕の計画が不明確だったりすると、将来的な支出増による収益悪化が懸念され、融資に慎重になります。
銀行の融資が通らなかったら

銀行の融資が通らなかったとしても、それで不動産投資が終わるわけではありません。
重要なのは、「なぜ融資審査に落ちたのか」を冷静に振り返り、原因を整理することです。
理由が分かれば、次の審査で通る可能性は十分にあります。
焦って別の銀行へ次々に申し込むよりも、一度立ち止まり、評価が下がったポイントを見直す方が結果的に近道になります。
銀行がどこを見て融資判断をしているのかを理解できれば、物件の選び方や資金計画も自然と改善されていくでしょう。
まとめ

マンションオーナーが融資に通らない背景には、担保評価と購入価格の差、収益計画の現実性、既存ローンの返済比率、自己資金のバランス、申告内容と実態のズレ、税金の滞納、修繕や管理体制への不安など、複数の要因が関係しています。
融資が否決されるのは「なんとなく」ではなく、銀行なりの明確な理由があるためです。
まずはその原因を正しく把握し、どこを改善すべきかを整理することが、次の融資につながる第一歩になります。