【記事の3行まとめ】
- マンション投資の確定申告に必要な「5つの書類」と経費の判断基準を完全網羅
- 経費・減価償却費を正しく計上し、還付金を賢く増やすコツ
- 「普通徴収」を選び、勤務先への通知を確実に防ぐ手順
マンション投資を始めたものの、初めての確定申告に不安を感じていませんか。特に会社員の方にとって、勤務先に副業が知られないかどうかは、一番の気がかりかもしれません。
正しい知識を持って手続きを行えば、会社への通知を防ぎつつ、適正な税務処理で払いすぎた税金を取り戻すことができます。この記事では、最低限必要な書類のリストと、勤務先に知られることなく申告を完了させるための具体的な手順を分かりやすく解説します。
マンション投資の確定申告に必要な書類と経費のルール

不動産投資で利益を賢く増やすためには、確定申告の準備を正確に行うことが不可欠です。多くの初心者がつまずくのが、膨大な書類の整理と、経費計上の判断基準です。
何を経費として申告するかで還付金の額が大きく変わるため、ここでのミスは金銭的な損失に直結します。まずは手元に準備すべき書類を確認し、経費として認められる範囲を正しく理解することから始めましょう。
【保存版】これだけ揃えればOK!必要書類チェックリスト
申告作業をスムーズに進めるために、以下の書類を事前に準備しましょう。これらは正確な数値を申告書に記入するために必須となります。
- 源泉徴収票:勤務先から12月~1月頃に発行される給与所得の明細
- 不動産関係書類:売買契約書、賃貸借契約書、譲渡対価証明書など(購入時に受領)
- 家賃送金明細書:管理会社から毎月(または年間)送られてくる家賃収入の明細
- 借入金の返済予定表:金融機関から送付される返済計画表(ローン利子の計算に必要)
- 経費の領収書:管理費、修繕積立金、固定資産税納税通知書、その他経費の控え
以上の書類を漏れなく揃えることで、計算ミスを防ぎ、税務署からの指摘を減らすことができます。特に領収書は紛失しやすいので、専用のファイルを作って保管する習慣をつけることが大切です。
経費の正しい判断基準|認められるもの・認められないものの境界線
経費の計上は節税対策の基本ですが、何でも認められるわけではありません。原則として、不動産収入を得るために直接必要な費用のみが経費となります。主要な項目の判断基準をまとめると以下のようになります。
| 項目 | 経費計上 | 備考 |
| 管理費・修繕積立金 | ○ | 全額経費として計上可能 |
| ローン返済額 | △ | 利子部分のみ経費(元本部分は不可) |
| 固定資産税・都市計画税 | ○ | 公租公課として計上可能 |
| 損害保険料 | ○ | その年に対応する期間分のみ計上 |
| 交通費 | ○ | 物件確認や不動産会社との打ち合わせ等の実費 |
| 自宅の光熱費・飲食代 | × | プライベートな支出は原則不可 |
特に間違いやすいのがローンの返済額です。毎月の返済額のうち、経費になるのは「利子部分」のみで、「元本返済分」は経費になりません。事業用と私用を明確に分け、税務調査が入っても説明できるようにしておくことが大切です。
初心者が迷いやすい「減価償却費」の仕組みを解説
不動産投資において、大きな節税効果を生むのが減価償却費です。これは、建物の購入費用を一度に経費にするのではなく、法律で定められた耐用年数にわたって分割して計上する仕組みです。
この仕組みの特徴を整理すると、以下のようになります。
- お金が出ていかない経費:実際には現金の支出がないにもかかわらず、帳簿上は経費として計上できる
- 手元資金の確保:手元のお金を残したまま、会計上の利益を圧縮し、税金を安く抑えることが可能
建物構造によって償却期間は異なりますが、鉄筋コンクリート造のマンションであれば47年かけて償却します*1。確定申告書を作成する際は、建物価格と耐用年数を基に正しい計算を行うことが求められます。
*1引用:国税庁「主な減価償却資産の耐用年数表」
勤務先への通知を回避!会社員大家のための申告手順

会社員大家にとって、利益を確保することと同様に重要なのが、勤務先に副業を知られないことです。就業規則で禁止されていなくても、本業への影響を懸念する声は少なくありません。
通知が届く仕組みを知り、申告時にある手続きをするだけで、職場に知られるリスクは回避できます。ここでは、その具体的な仕組みと回避方法を解説します。
なぜ会社に知られるのか?仕組みは「住民税」の徴収方法
会社に投資が知られる原因は「住民税」です。 住民税は給与から天引きされますが、不動産所得で税額が増えると、その通知が会社に届きます。 経理担当者が「給与の割に税金が高い」と気づくことで、副収入が発覚するのです。
つまり、不動産所得分の税金の通知が会社に行かないようにすれば、知られることはありません。
【重要】確定申告書で「普通徴収」を選択する手順
勤務先への通知を防ぐための具体的な手順はシンプルです。確定申告書を作成する際、住民税の納付方法を選択する欄で「自分で納付」にチェックを入れるだけです。
- ステップ1:確定申告書の第二表を開く
- ステップ2:「住民税・事業税に関する事項」という欄を探す
- ステップ3:「給与、公的年金等以外の所得に係る住民税の徴収方法」の選択肢を確認する
- ステップ4:「自分で納付」(普通徴収)の丸印にチェックを入れる
この手続きを行うことで、給与分の住民税は会社から天引きされ、不動産所得分の住民税は自宅に納付書が届くようになります。そのため、会社の給与計算上の住民税額は変わらず、経理担当者に気づかれる心配はなくなります。
まとめ|正しく申告して還付金と安心を手に入れよう

マンション投資の確定申告は、単なる義務ではなく、収益を安定させるための欠かせないステップです。最初は難しく感じるかもしれませんが、要点を押さえれば恐れることはありません。
ここで紹介したポイントを押さえれば、税金に関するトラブルと会社に知られるリスクの両方を回避できます。自信を持って確定申告を完了させ、健全な資産運用を続けていきましょう。