【この記事の3行まとめ】
- 管理費の平均は首都圏で月1.4万〜2万円、まずは自宅の金額が適正かチェック
- 質を落とさず削減する方法は「清掃頻度・エレベーター契約・照明」の3点見直し
- 管理会社とは「相見積もり」を武器に対等に交渉し、資産価値を守る適正化
毎月支払うマンションの管理費、その金額が「適正」か疑問に思ったことはありませんか?実は、多くの管理組合が相場よりも高い費用を払い続け、気づかないまま損をしています。
このまま放置すれば、将来的な修繕積立金の不足を招き、資産価値そのものが脅かされるリスクがあります。本記事では、管理費のリアルな適正相場と、質を落とさずにコストを削減する方法を解説します。
マンション管理費の相場と適正な金額目安

管理費の見直しには「世間の相場」を知ることが大切です。立地や規模で差はありますが、平均値を知れば適正か割高かを客観的に判断できます。ここでは、国の最新統計と市場データを組み合わせた信頼できる指標を紹介します。
【地域別・規模別】管理費の平均相場データ
国土交通省の最新調査(令和5年度)およびREINSのデータによると、管理費(駐車場使用料等を含まない純粋な徴収額)の平均は以下の通りです。特に首都圏や新築マンションでは、人件費高騰の影響で相場が上昇傾向にあります。
| データ区分 | 平均単価(円/㎡) | 70㎡換算(円/月) |
| 全国平均 | 159円 | 11,130円 |
| 首都圏(中古) | 197円 | 13,790円 |
| 首都圏(新築) | 約291円 | 20,358円 |
| 単棟型(全国) | 160円 | 11,200円 |
| 団地型(全国) | 144円 | 10,080円 |
引用:東日本不動産流通機構「首都圏中古マンションの管理費・修繕積立金(2022年度)」
引用:東京カンテイ「新築マンションランニング・コスト(2023年)」
この表から、全国平均では月額1.1万円程度ですが、首都圏では中古で1.4万円、新築では2万円を超えている実態が分かります。あなたのマンションがこれらの基準を大きく上回っている場合、コスト削減の余地がある可能性が高いと言えるでしょう。
管理費が高くなる3つの要因とチェックポイント
相場より高い場合、必ず理由があります。その要因が「必要なコスト」なのか、それとも「無駄」なのかを見極めることが重要です。
- 小規模マンション(50戸未満)
戸数が少ないと1戸あたりの負担増は避けられない。エレベーター点検等の固定費を少人数で割るため、どうしても割高になる - 機械式駐車場の維持費
利用率が低下してもメンテナンス費は変わらない。駐車場収入が減り、その穴埋めで管理費が高止まりするケースが多発している - 管理仕様のミスマッチ
「週5回の清掃」や「過剰な有人管理」など、現状のニーズに合わない契約が続いていないか。見直しされずに続いている過剰なサービスは、管理費が高くなる大きな要因
後悔しないための管理費見直しと削減方法

管理費は安くしたいけど、質の低下は避けたい。そう考える理事の方へ、資産価値と生活の質を維持しつつ、賢くコストを削減する方法を紹介します。管理会社と対立せず、協力して改善を進めることが重要です。
仕様変更で見直すべき3つの管理業務
管理会社の変更は最終手段です。まずは今の業務内容を見直すだけで、数十万円単位の削減が可能です。
- 清掃業務の最適化
「毎日」を「週4回」に、「一日中」を「午前のみ」にするだけで人件費は激減します。現状の汚れ具合を確認し、過剰な頻度を適正化する - エレベーター保守契約の切り替え
メーカー系の「部品交換を含む契約」から、独立系の「点検中心の契約」へ切り替えるだけで、費用が3〜5割下がる場合がある。築浅であれば部品交換は少ないため、点検中心の契約で十分なケースが大半 - 電気契約と照明の見直し
共用部の新電力への切り替えや照明のLED化は、初期投資が少なく即効性のある節約策。特にLED化は電球交換の頻度も減らせるため、管理員の業務負担軽減にもつながる
管理会社との交渉を成功させる重要ポイント
仕様見直し案ができたら、いよいよ管理会社との交渉です。成功させるために、以下のポイントを意識しましょう。
- 他社の見積もりを用意する
「値下げして」と頼むだけでは断られる。「同じ仕様で他社はこの価格だった」という客観的な根拠を示すことで、管理会社も本気で検討せざるを得なくなる - パートナーとしての姿勢を見せる
高圧的な態度は禁物。「長く契約を続けたいからこそ、適正価格に見直したい」と伝えることで、質の高い妥協点を引き出せる
無理な値下げで管理員の質が下がるなどの「後悔」を避けるためにも、根拠に基づいた論理的な交渉を心がけましょう。
まとめ|適正な管理費で資産価値を守ろう

管理費の見直しは、単なる固定費の削減にとどまりません。無駄を省き修繕積立金を確保すれば、大規模修繕も円滑になり、資産価値を守れます。
決して一人で抱え込まず、理事会全体で課題を共有し、住民の信頼を得ながら納得のいく管理運営を目指してください。理事会で現状の数値を共有し、まずは小さな仕様変更から始めることで、10年後の快適な暮らしと安心を約束してくれるでしょう。