マンション投資のサブリースは「やめとけ」?仕組みと判断基準を解説

マンション投資のサブリースは「やめとけ」?仕組みと判断基準を解説

この記事の3行まとめ

  • サブリースは空室保証の対価として「収益低下・売却制限」のリスクを負う
  • 賃貸需要が高い都心ワンルーム等に、高コストなサブリースは不要
  • 契約前に「免責期間・解約条件」を必ず確認し、安易な判断は避ける
目次

「マンション投資のサブリース契約はやめとけ」という声を聞き、契約すべきか迷っていませんか?家賃保証は、仕組みを正しく理解せず契約すると、収益が得られなかったり、将来の売却が難しくなったりする可能性があります。

本記事では、サブリースの仕組みやメリット・デメリット、契約すべきかの判断基準を解説します。

マンション投資のサブリース契約とは?仕組みとメリット・デメリット

メリットとデメリットのカードを持っている写真

サブリース契約とは、不動産会社がオーナーの物件を借り受け、入居者に貸し出す仕組みです。オーナーは入居者の有無に関わらず「保証賃料」を受け取れますが、その対価として高額な手数料を支払うことになります。まずは、管理委託(集金代行)との違いやメリット・デメリットを整理しましょう。

【仕組み】「サブリース」と「管理委託」の決定的な違い

サブリースと、多くのオーナーが選ぶ「管理委託(集金代行)」の違いは、契約相手と収入の仕組みにあります。

項目管理委託(集金代行)サブリース契約(一括借り上げ)
契約相手入居者と直接契約サブリース会社と法人契約
家賃収入入居者が支払う家賃の全額サブリース会社が設定した保証額
手数料家賃の3〜5%程度*1家賃の10〜20%程度(実質)*2
空室時収入はゼロ保証額が入る
礼金・更新料オーナーの収入サブリース会社の収入

このように、サブリースは「空室リスク」を業者が負う代わりに、オーナーの手取り収入が管理委託よりも大幅に減る構造になっています。

*1引用:株式会社ERAB「賃貸管理手数料は3%〜5%が一般的!オーナー様の収入例と併せて解説」(2024年11月)

*2引用:大東建託株式会社「連載「サブリースとは?」第4回:サブリースのメリット・デメリット」(2025年10月)

【メリット】空室リスクを回避して安定収入を得られる3つの利点

コストがかかってもサブリースを選ぶオーナーがいるのは、以下の3つの明確なメリットがあるからです。

  • 空室・滞納リスクからの解放:空室期間中も保証賃料が入るため、ローンの返済計画を予定通り進められる。滞納督促のストレスとも無縁
  • 管理の手間がゼロ:入居者対応、クレーム処理、退去立ち会いなど、面倒な業務はすべて業者が行う
  • 確定申告が楽になる:毎月の入金が一定額になるため、収支計算がシンプルになる

本業が多忙で、収益性よりも「手間のなさと収支の安定」を優先したい方には大きな利点と言えます。

【デメリット】「やめとけ」と言われる家賃減額と売却リスク

一方で「やめとけ」と強く言われる理由は、資産価値を大きく下げる以下のリスクがあるためです。

  • リスク1:家賃保証額の減額「35年保証」でも、金額がずっと保証されるわけではない。景気や劣化を理由に数年ごとに減額され、収支が赤字に転落する恐れがある
  • リスク2:サブリース契約が付いたままの物件は、「収益性が低い」「管理の自由度がない」と敬遠され、相場より安く評価される傾向がある

サブリース契約で失敗しないための判断基準とトラブル回避策

マンション投資のトラブル回避で曲がり角に注意マークがついている写真

サブリースは有効なケースも存在しますが、推奨できる物件はごく一部に限られます。特に投資効率を重視する場合や、将来の売却を視野に入れている場合は慎重な判断が必要です。失敗しないための判断基準とトラブル回避策を解説します。

なぜ「ワンルームマンション投資にサブリースは不要」と言われるのか

都心のワンルームマンションにおいて、サブリースは基本的に「不要」です。理由は、都心・駅近のワンルームは賃貸需要が高く、空室リスクが低いからです。

退去が出てもすぐに次が決まる物件に対し、家賃の10〜20%*2もの手数料を払って保証をつけるのは、経済的合理性がありません。都心の好立地物件であれば、コストの低い管理委託(集金代行)を選ぶのが賢明な判断です。

トラブルを未然に防ぐ!契約前の必須チェック項目(免責・解約)

契約を検討する場合、以下のトラブルの原因になりやすい条項を必ず確認しましょう。

  • 免責期間の有無:「契約開始後○ヶ月は送金しない」という免責期間がないか確認しましょう
  • 解約条件と違約金:オーナー側からの解約は、法的に認められる正当な理由がない限り認められないケースが大半です。解約可能な場合でも、家賃6ヶ月分などの高額な違約金が設定されていないか注意が必要です
  • 保証額の見直し規定:「2年ごとに見直し」などの記載がある場合、将来的に下限なく減額されるリスクがあります

サブリースを利用すべきケースと避けるべきケースの境界線

最終的な判断基準は以下の通りです。

比較項目利用しても良いケース(推奨)避けるべきケース(非推奨)
立地・物件条件地方や駅遠など、空室リスクが現実的に高い物件都心、駅近など賃貸需要が高いエリアの物件
金銭的メリット相続税対策が主目的で、毎月の収益は重視しない毎月の手取り額を増やしたい
投資スタンスとにかく手間をかけず、多少収益が減っても安定を好む将来的に売却して利益を出したい
判断のポイント空室リスクを手数料で解決する価値があるか「稼ぐ力」がある物件に余計なコストをかける必要はない

営業トークを鵜呑みにせず、自分の物件の「稼ぐ力(賃貸需要)」を冷静に見極めて選択しましょう。

まとめ|仕組みを正しく理解し、自分の投資目的に合った選択を

色画用紙とメモ紙が置いてあり、マンション投資とサブリースについてのまとめが書いてある写真

本記事では、サブリースの仕組みとリスクについて解説しました。目先の安心感だけでなく、長期的な収支と売却時のリスクまで考慮し、本当に必要な契約か冷静に判断しましょう。

不動産投資の成功は、無駄なコストを削り、利益を最大化することにあります。迷ったときは、管理委託(集金代行)での収支と比較し、本当にその保証コストが必要なのかを問い直してみましょう。

クラウド管理編集部
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