マンション自主管理のメリット・デメリット|管理費削減の成功法則

マンション自主管理のメリット・デメリット|管理費削減の成功法則

この記事の3行まとめ

  • 管理委託費の値上げや修繕積立金不足への対策として、注目される「自主管理」のリアルを徹底解説
  • 大幅なコスト削減というメリットの反面、役員の負担増などのデメリットもしっかり把握することがポイント
  • 全てを自前でやらず、アプリや専門家を賢く活用して無理なく管理費を削減する
目次


「管理会社から管理委託費の値上げを打診された」「このままでは将来の修繕積立金が不足してしまうのではないか」という不安を抱えていませんか?

実は、多くの管理組合が同様の悩みを抱え、解決策の一つとして「自主管理」への移行を検討しています。しかし、コスト削減という大きなメリットがある一方で、運営の手間やリスクを懸念する声も少なくありません。

本記事では、自主管理のメリット・デメリットと、失敗しないための管理費削減の成功法則を解説します。

管理コスト削減だけじゃない!自主管理のメリットとデメリット

マンション管理における「自主管理」とは、管理会社に業務を委託せず、管理組合(住民)自らが主体となってマンションの維持管理を行う方式のことです。

管理会社への委託費を削減できることが最大の魅力ですが、同時に運営上の責任や実務負担が住民に重くのしかかるという側面もあります。安易な切り替えは管理不全を招く恐れがあるため、まずはメリットとデメリットの両面を正しく理解することが重要です。

ここでは、自主管理がもたらす金銭的な効果と、現場で実際に起こりうる課題について詳しく解説します。

【メリット】管理委託費ゼロで修繕積立金を確保できる

自主管理の最大のメリットは、管理会社に支払っていた高額な委託費を削減できることです。管理会社への委託費には、管理人や清掃員の人件費だけでなく、管理会社の本社経費や利益も含まれています。自主管理に移行することで、これらの中間コストをカットし、純粋に必要な実費のみで運営することが可能になります。

浮いた費用を修繕積立金に回すことで、将来の大規模修繕工事に向けた資金不足を解消できる可能性があります。自分たちのお金を自分たちの資産価値維持のために有効活用できる点が、自主管理の大きな強みです。

【デメリット】役員の業務負担となり手不足のリスクがある

コスト削減というメリットの裏側には、役員(理事)の業務負担が増大するというデメリットが存在します。自主管理では、会計処理、設備点検の手配、清掃業者の選定、住民からのクレーム対応など、これまで管理会社が行っていた業務を自分たちでこなさなければなりません。

特に、専門知識を要する法律問題や、滞納者への督促業務などは、精神的なストレスとなることもあります。「次は誰がやるのか」という役員の押し付け合いになり、理事会のなり手が不足すると、適切な管理が行われなくなるリスクがあります。持続可能な運営体制を築けるかどうかが、自主管理の成否を分けるポイントとなります。

マンション自主管理による管理費削減の成功法則

男性が両手を拳にして、上に上げてる様子

自主管理への移行を成功させ、効果的に管理費を削減するためには、「全てを自分たちでやる」という固定観念を捨てることが大切です。かつての自主管理は、住民が掃除から会計まで手作業で行うアナログな手法が主流でしたが、現在はテクノロジーや外部サービスを活用した効率的な運営が可能になっています。無理のない範囲でコストを抑えつつ、プロの知見を取り入れるハイブリッドな視点が求められます。

ここでは、現代のマンション管理における、賢いコスト削減と運営のポイントを紹介します。

業務の一部をアプリや専門家に任せてコストを削減する

コスト削減と業務効率化を両立させるためには、マンション管理支援アプリや部分的な専門家活用が有効です。すべての業務を住民だけで行う完全自主管理はハードルが高いですが、例えば会計業務だけを専用のアプリやクラウドソフトで効率化し、建物点検などの専門的な業務はスポットで業者に発注するという方法があります。

以下の3つの視点で、外部リソースの活用を検討してみてください。

  • 会計・事務のDX化: マンション管理専用のアプリを導入し、収支報告や議事録の共有をデジタル化することで、事務作業の手間を大幅に削減
  • 専門業務のスポット委託: エレベーター保守や消防点検など、資格が必要な業務は専門業者と直接契約することで、管理会社経由よりも安価に発注
  • 第三者管理者の活用: 理事のなり手がいない場合は、マンション管理士などの専門家を管理者として雇う方式も選択肢の一つ。報酬は発生しますが、管理会社への委託費より安く済むケースもある

これらを組み合わせることで、住民の負担を最小限に抑えながら、管理コストの最適化を図ることができます。

無理のない運営体制を作り住民の理解と協力を得る

自主管理を成功させるためには、特定の個人に負担を集中させず、住民全体で協力する体制を作ることが大切です。コスト削減だけを目的に強引に進めると、「面倒なことを押し付けられた」と感じる住民との間で対立が生じる恐れがあります。

まずは、現在の管理委託費の内訳や将来の修繕積立金不足のリスクを可視化し、なぜ自主管理(または部分的な見直し)が必要なのかを住民に丁寧に説明し、合意形成を図る必要があります。

まとめ|メリットとリスクを理解して適切な管理方式を選ぼう

本記事では、マンション自主管理のメリット・デメリットと、管理費削減を成功させるためのポイントについて解説しました。自主管理は管理会社への中間コストを削減でき、修繕積立金の確保に有効である反面、役員の業務負担やなり手不足といったリスクへの対策が不可欠です。だからこそ、全てを自前で行うのではなく、アプリや専門家を賢く活用することが大切です。

「管理会社に任せるか、自分たちでやるか」の二者択一ではありません。まずは現在の管理委託契約の内容を見直し、自分たちのマンションにとって何が無駄で、何が必要なのかを整理することから始めてみてください。その上で、部分的な自主管理の導入やツールの活用を検討することが、資産価値を守る第一歩です。

クラウド管理編集部
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