「マンション経営にはどんなメリットがあるの?」「老後の収入源や節税に役立つの?」不動産投資に興味を持ったとき、まず知りたいのがマンション経営で得られるメリットですよね。
本記事では、マンション経営のメリットについてを多角的に解説します。さらに、マンション経営のデメリットやリスクについても紹介しているので、マンション経営に興味がある方は参考してみてください。
目次
マンション経営の主なメリットとは

マンション経営を始めることで得られる主なメリットを紹介します。安定収入や節税効果、生命保険代替など、不動産ならではの仕組みを具体的に見ていきましょう。
毎月の安定した家賃収入
マンション経営の最大の魅力は、家賃収入による安定したキャッシュフローです。入居者がいる限り、毎月安定した収入が得られるため、給与や年金以外の長期的な収入源となります。
特に都市部では賃貸需要が安定しており、空室リスクを抑えやすいのも強みです。
例えば「家賃8万円×10戸」を所有していれば、年間960万円の収入が得られる計算になります。複数戸所有することで収益が分散され、空室が1室あっても大きな影響を受けにくくなります。
節税メリット(固定資産税・所得税・相続税)
マンション経営は、固定資産税の軽減や所得税の節税、さらには相続税評価額の圧縮など、多方面での税金対策になります。以下は、マンション経営で得られる節税効果の例です。
税金の種類 | 節税の仕組み例 | 効果イメージ |
---|---|---|
固定資産税・都市計画税 | 小規模住宅用地評価の適用で課税額が減少 | 年間数万円の軽減 |
所得税・住民税 | 減価償却費・ローン利息を経費計上し損益通算可能 | 所得税率20%なら数十万円削減 |
相続税 | 「貸家建付地」として評価減(約20〜30%減額されることも) | 数百万円単位の相続税軽減 |
生命保険の代替となる安心感
マンション購入時にローンを組むと、多くの場合「団体信用生命保険(団信)」へ加入します。これにより、万が一オーナーが亡くなった場合でも残債が免除され、家族にはローン返済のない不動産が残ります。
生命保険の代替として活用できるため、保障と資産形成を同時に実現できるのも魅力です。
インフレや景気変動に強い資産
不動産は現物資産であり、インフレに強いとされています。物価上昇に伴い家賃も上昇する傾向があり、貨幣価値の下落から資産を守る効果があります。
金融資産だけでなく不動産を組み合わせて保有することで、資産全体の安定性を高められるでしょう。
資産形成と将来的な売却益
ローン返済を進めていくと、家賃収入がそのままローン返済や修繕積立に充てられ、最終的には借入金が完済されて不動産が「純資産」として手元に残ります。
また、将来的に売却することで売却益を得られる場合もあり、老後資金や子どもへの相続資産としても活用可能です。
経営スタイル別メリット

マンション経営は「一棟」と「区分所有」の2パターンがあり、それぞれメリットが異なります。以下の表では、一棟マンションと区分マンションの比較をしています。自分の投資目的に合ったスタイルを選ぶ参考にしてください。
項目 | 一棟マンション経営 | 区分マンション経営 |
---|---|---|
初期投資額 | 数千万円〜数億円と高額 | 数百万円〜数千万円で始めやすい |
リスク分散 | 複数戸所有で空室リスクを分散可能 | 1戸のみだと空室リスクが直接収入減に |
管理効率 | 一括管理・修繕で効率的 | 管理組合に依存する部分が多い |
売却のしやすさ | 大口投資家向けとなり流動性はやや低い | 個人投資家にも需要があり流動性が高い |
どちらのマンション経営がいいか悩んだら、「規模と安定性を重視するなら一棟」「少額から始めたいなら区分」を選ぶのがおすすめです。
メリットだけではない!マンション経営のリスクとデメリット

マンション経営には、主に4つのリスクが伴います。
例えば、入居者がなかなか集まらず空室が続いてしまうと、家賃収入が減る「空室リスク」が発生します。また、建物の老朽化により必要となる大規模修繕や設備の交換には、高額な費用がかかるため、「修繕リスク」として経営を圧迫することも。
さらに、変動金利型のローンを利用している場合は、金利の上昇によって返済額が増える「金利リスク」にも注意が必要です。加えて、日本は地震や水害といった自然災害が多い国なので、災害によって物件の資産価値が下がる「災害リスク」も無視できません。
このようなリスクを事前に理解し、備えることが、マンション経営を安定して続けていくための重要なポイントです。
こんな人にマンション経営はおすすめ

マンション経営にはさまざまなメリットがありますが、その活用方法は人それぞれの目的によって異なります。
例えば、年金収入以外の老後資金を確保したいと考えている方にとって、マンション経営は最適な資産形成の方法です。少ない自己資金からでも行えるので、将来に向けてコツコツ資産を築きたい人におすすめです。
また、マンション経営は、高所得者の節税対策や相続税の対策としても向いています。所得税や住民税が軽減されるだけでなく、次世代への資産継承もスムーズに行えるでしょう。
まとめ

マンション経営には安定収入・節税・資産形成・相続対策・インフレ耐性といった多くのメリットがあります。一棟経営と区分所有では特徴が異なるため、自分の投資目的に合った方法を選ぶことが大切です。
同時に、空室や修繕、金利上昇といったリスクもあるため、正しい知識と計画性を持つことが成功のカギとなります。
不動産投資に興味がある方は、まずは小規模から始めて実際のキャッシュフローや管理を体験し、自分に合ったマンション経営スタイルを見つけてみてください。